「論語と算盤」(渋沢栄一著 角川ソフィア文庫)を読みました。

読んでみての感想ですが、道徳と経済を結び付けて考えることが出来る名著だと思いました。
一番、目から鱗だったことは人間観察法です。
渋沢は「視・観・察」という言葉で言い表しています。
人を観察するときは、次の3つの視点から見ると真人像が見えてくるとのこと。
視:まずその人の行動の正悪をみる
観:次にその人の行動の動機をみる
察:最後にその人はその行動により、何に満足しているかをみる
例えば、あるIT企業の社長が寄付行為をしていたとします。
視:この行為自体は良いことです。
観:では、何を動機に寄付をしているのか。社会で困っている人や夢を実現したい人を応援したい。これも素晴らしい動機です。
察:最後に、この社長は寄付することで何に満足しているのか?もしここで、自身の功名心や宣伝効果に満足しているようでは、完全なる人、渋沢は完き人(まったきひと)と言いますが、ではないそうです。
ただ、いづれの段階の評価も、その人の一瞬だけで判断するのではなく、これまでの生い立ちや、人の目に見えないところでの行為などに注意することが大切とのこと。
全くその通りだと思いました。
完き人の渋沢ですが、唯一、女性関係については奔放だったという記録もあります。
これも断片の情報ですので、今となっては検証のしようもありませんが(笑)
「論語と算盤」、理念と実益を結び付けて考えることができるバイブルのような本です。
おすすめです!